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粉体塗装とは
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粉体塗装とは
ホームセンターなどで販売されている一般的な塗料は溶剤に顔料が溶け込んでおり、塗装後溶剤が揮発して塗膜が形成されます。
これに対して顔料を直接金属に吹き付けるのが粉体塗装です。顔料の他に硬化剤や添加剤、フィラーなどが必要に応じて配合されます。「パウダーコーティング」とも呼ばれるように、塗るというより細かい粒子で金属をコートするといったイメージです。
粉がどうして金属にくっつくのか?不思議に思われるかもしれませんが、それは静電気の力です。被塗物(金属)はアースされプラスの電気を帯びています。そこにマイナスの電気を与えられた粉体の塗料がくっつくのです。その後オーブンで加熱(焼き付け)されて均一な塗膜が形成されます。
Process
粉体塗装工程
塗料タンクから粉体塗装ブースに送られた塗料はガンから噴射され、塗装が行われます。塗装されずに残った塗料はブースフロアーからサイクロンに送られます。ここで塗料は分離・回収されて塗料タンクに戻されます。一方微粉を含んだエアは最終フィルターで濾過されてクリーンな空気となって外部へ排出されます。
Five Points
粉体塗装5つの特徴
01
短時間で色替えが可能
塗料タンクからエアガンまでの経路が最短になるよう設計されているので塗料の入れ替えが素早くできます。さらに自動洗浄により前回の塗料を手動で掃除する必要がないので、小ロットの製品にも柔軟に対応できます。
02 自動洗浄システム
塗装ブースにガンや塗料ホース、インジェクター、サクションチューブなどの内部を自動的に洗浄します。また掃除中、パウダーセンター内部に供えられた集塵装置により周辺に塗料を散らかすこのない、作業効率の高い粉体塗装設備です。
03
高い塗料回収能力
オーバースプレーされた塗料はブースフロア中央部から常時エアパージされるため、ほとんど堆積しません。その後、塗料は高性能サイクロンで回収され再び塗料タンクへと循環されるので塗料のムダがありません。コスト削減にも貢献します。
04
補正専用ブースの導入
補正専用ブースの導入により人の手による補正が可能なため、複雑な形状の製品でも仕上げることが可能です。また、補正専用ブースは吹き捨てのため、色替え時間をほとんど必要とせず小ロット製品にも対応できます。
05
クリーンエアの排出
サイクロンで捕集されなかったわずかな微粉も最終フィルターの吸引力と濾過能力により排出エアをクリーンに保つことが可能。環境に生態系もやさしい粉体塗装設備です。