COATING
各種塗装・表面処理
COATING
各種塗装・表面処理
鉄や非鉄(アルミなど)に色を付ける、一般的な金属塗装です。
大まかな工程は「前処理」→「乾燥」→「仮塗装」→「本塗装」→「仕上げ塗装」→「焼付け」→「検査」という流れです。
本塗装はロボットによる「静電塗装」と呼ばれるもので、帯電霧化した塗料をアースした被塗物に静電引力で吸着させる方式です。通常のエアスプレーガンよりも塗料吸着率が高く、ムラのない均一な仕上がりが特徴です。また、ロボットによる塗装と職人による塗装を上手く組み合わせることにより効率的で高品質な塗装を実現しています。塗料はメラミンやアクリルなどを用途によって使い分けています。
また、弊社ではほとんどの製品に対して「焼付け」を行っています。専用の乾燥炉で被塗物を加熱することにより塗膜を熱硬化させ、耐久性を高めています。
自動車・オートバイや焼却炉・厨房機器など、一般的な金属塗装では対応できない温度(200℃以上)に達する設備の表面に施す塗装を「耐熱塗装」といいます。
耐熱温度は普通鋼鈑(SPC材)で600℃程度、ステンレスなら800℃程度まで対応可能です。自動車、オートバイ工場が多数集まっている浜松市という土地柄、弊社でも自動車、オートバイ関連部品の塗装には多くの実績があります。耐熱性に加えて、耐油・耐ガソリン性能も鑑みた仕事で自動車、オートバイメーカーの要求に応えてきました。
塗装の表面に様々な模様を浮かび上がらせる塗装を「模様塗装」とよびます。一般金属塗装は表面がツルツルなのに対して模様塗装はザラザラだったりボコボコだったり様々です。表面の模様により素材の凹凸やキズを目立ちにくくする効果がありあます。
代表的な模様塗装に「チヂミ」(右写真参照)があげられます。医療機器や工芸製品に用いられる塗装で、ざらつきのある不規則なしわ模様が特長です。他にも表面をハンマーで叩いたような模様の「ハンマートン」や、照明器具によく用いられる「レザーサテン」などいろいろな種類があるので、目的に応じてご提案させていただきます。
Facility information
設備案内
前処理槽
金属塗装をする上で欠かせないのが前処理と呼ばれる工程です。前処理とは主に被塗物に付着した汚れを落とす「洗浄」、加工の際に付着した油を分解する「脱脂」、そして塗料との密着強度を高めるための「皮膜化成処理」からなっています。
弊社の前処理槽はオートメション化されているので、安定した前処理が可能です。被塗物の材質に合った前処理を適切に行うことにより、腐食の防止、耐久性の高い塗装が可能になります。
静電塗装ブース
前処理、乾燥を終えた被塗物は仮塗装を施されます。その後この静電塗装ブースへと懸架式コンベアーに乗って移動してきます。
ここでロボットによる静電塗装が行われます。左側の写真が塗装ロボット、上下動する円盤状の部分から帯電霧化された塗料が遠心力によって均等に噴射されます。アースされた被塗物に静電力によって塗料が密着するので、通常のエアースプレーガンによる塗装よりも高い密着強度が得られます。
静電塗装ブースは合計で3セットありそれらを組み合わせて稼働させることにより高品質で安定した静電塗装が可能です。
焼付け乾燥炉
被塗物は静電塗装の後、職人による仕上げ塗装を施されその後焼付けを行うためにこの焼付け乾燥炉にやってきます。
焼付けは塗装の強度を上げるための重要な工程です。焼付けを行うことにより塗料は熱硬化反応を起こし製品として十分な強度を得ることができます。
弊社では独自のノウハウにより、被塗物の材質と塗料に最適な温度と焼付け時間を割り出し、製品に最適な焼付けを行っています。